本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

2016-01-01から1年間の記事一覧

楽園への招待状

ここのところ更新頻度が高いのですが、それには理由がありまして。 読書がね、進んでるんですよ。 そして読書が進んでいることにも理由がありまして、実は数日前から、「Wi-fi環境のないところではスマホゲームをやらない」と決めたんです。 この数年という…

『ハリー・クバート事件』 ジョエル・ディケール

これはですね、何と言ってもあらすじが面白そうなんですよ。買った理由の大半はそこです。 ただ、どうにも不思議なのは、このタイトルをどこかで見た記憶があるんですよね…一瞬、古典ミステリの再販かな?と思ったぐらい。 調べてみると、確かに単行本で出た…

【感想】『虚実妖怪百物語 序・破・急』 京極夏彦

★★★★☆ これはwwいや、面白かったです。本当に言葉そのままの意味で面白かった。3巻組みでしたが一気に読んでしまいました。 帯だったかのどこかに、「京極版妖怪大戦争」と書かれていたので、まあ普通の内容じゃないだろうなとは思ってましたけどこれはw…

『パンゲアの零兆遊戯』 上遠野浩平

上遠野さんとは「ブギー・ポップ」シリーズで出会ったのが最初です。まあデビュー作なので、そう言う意味ではかなり長いお付き合い。デビュー作のタイトル『ブギーポップは笑わない』は、僕の中で個人的に素晴らしいタイトルベスト3に入ると思うぐらい好き…

『レイリ』 室井大資 岩明均

あの岩明均さんが原作と言うことで買いました。理由は純粋にそれだけですし、たぶん出版社の戦略としてもそれ押しでしょうね。帯にも、漫画家名よりも原作者名の方が目立つように出ていましたし。漫画家の方には不憫だなと思いますが、一方で、本を売るため…

『壁の男』 貫井徳郎

最初に手に取った理由は作者です。ただ、貫井さんの本はそれほど多くは読んでいないので作者買いではないですね。手に取ってみて、裏のあらすじとかを読んで、素直に「面白そうだな」と思ったので。 興味のある方はAmazonであらすじを読んでもらえればと思い…

【感想】『黄金(きん)の烏』 阿部智里

★★★★☆ 既に前作の感想時に予告済みですが、素晴らしかったです(笑)。 シリーズ3作目。よくあるパターンとして、そろそろ慣れて来たが故の物足りなさみたいなのが出て来る頃ですが、そう言うのまったくなし。それどころか、展開を見事にこれまでと変えて来…

『リーチ先生』 原田マハ

原田さんの作品は正直に言うと合うものと合わないものがあります。いや、正確に言うと、ものすごくハマるものと、それほどでもないもの、と言うべきか… ようはだいたい素晴らしいんですよ。ただ、中でもとんでもなく面白いものがあるがために、秀作が佳作に…

『絡新婦の理 3巻』 志水アキ・京極夏彦

いやまあ、これも京極さんなのでね、買いますよ(笑)。年貢のような(以下同文)。 冗談はさておき、志水さんとのタッグで描かれているこのシリーズは素晴らしいと思います。原作のイメージを非常に忠実かつ上手に表現されていて、もはや原作も志水さんの描…

『虚実妖怪百物語 序・破・急』 京極夏彦

これはね、京極さんだからね、買いますよ。実は既に読み始めていて、ちょっとおふざけ系の内容みたいですけど、まあそれはそれ。京極さんなら買いです。これはもう年貢みたいなものなので(笑)。京極さんが妖怪を書くなら買う、と。もはや掟に近いですね。 …

【感想】『ヒクイドリ』 古野まほろ

★★★☆☆ 連続まほろ。しかも、初めてのシリーズ外作品。正直に言って、「まあ『天帝』と『セーラー服』以外も一回ぐらい試してみるか。あ、『外田警部』はちょっと例外ね」ぐらいの気持ちで買ったので、あまり期待もしていなかったのは事実です。で、感想とし…

『夜行』 森見登美彦

森見さんはデビュー作からのお付き合い。たぶん全部読んでいるはずです。デビュー作『太陽の塔』を読んだ瞬間に、「ああ、この人は天才(的な変態)だ」と感じてドハマリしました。なので作者買いですね。 以前、文章で憧れるのは浅田次郎と土屋賢二だと書い…

【感想】『ねらわれた女学校』 古野まほろ

★★★★☆ 良かったです。抜群の傑作とまでは言えないでしょうけど、期待を外さない秀作でした。 そもそもこのシリーズの舞台設定自体が、孤島にあるミッション系女子高と言う、まあミステリとしては古典的な要素満載の設定で、しかしそれを古くさくなく読ませる…

『天子蒙塵』 浅田次郎

これはまあ浅田次郎と言うだけで買うのは買うんですが、ついに『蒼穹の昴』シリーズの最新作が出たかと。しかもメインは清王朝最後の皇帝溥儀と、張作霖の息子張学良だそうで、こんなの世界史好き、特に中国史好きにはもうたまらん舞台設定なわけです。さあ…

『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人

タイトルがもう面白そうじゃないですか?こんなの読みたくなるに決まってるでしょ(笑)。 僕の周りにも何人かいますが、芸大出身の人って、やっぱどこかぶっ飛んでる感じなんですよね。良い意味でも悪い意味でも。その中でもきっと突き抜けてぶっ飛んでる天…

『メビウス1974』 堂場瞬一

これは、たぶん数字がこれじゃなかったら買ってなかったと思います。と言うのも、1974年は僕の生まれた年でして。その年に起きた出来事を引きずった人物たちが42年後に再会して…と言うあらすじを見て、なんとなく他人事に思えなくて買ってしまいました。1974…

外道、テレビに出る

先日の『クレイジージャーニー』に宮城さん出てましたね。 絶対この番組向きの人だと思っていたので、先週の予告編を見た時から「やっぱりね!」と、してやったり気分を一人で満喫してましたw とは言え僕も映像で見るのは初めてだったので、こんなにテンシ…

『3×3EYES 幻獣の森の遭難者 4巻』 高田裕三

サザンは僕の青春なんですよね。「オールスターズ」の方ではなく「アイズ」の方ですが(笑)。 もうかれこれ25年くらい前になりますが、僕がどっぷりオタクだった高校生時代に、一番好きだったと言っても過言ではないマンガが『3×3EYES』です。当時僕…

『可愛い上司を困らせたい 1巻』 タチバナロク

なんでしょうね、なんで買ったんでしょうか(笑)。タイトルだけ見るとちょっとレディコミっぽいですが、そういう系ではなく、たぶんギャグタッチのマンガです。冒頭の1~2ページを読む限りは、ですが。 買った理由はどうにも上手く説明できませんが、まあお…

『或るアホウの一生 2巻』 トウテムポール

なんか最近将棋づいてますけど、これも将棋のマンガです。絵柄とかはあんまり好みじゃないですし、と言うか好きではない方の部類に入るんですけど、将棋が題材だからと言うことで買いました。そしたらなかなか面白かったので2巻も継続でお買い上げです。主人…

【感想】『鍵のかかった男』 有栖川有栖

★★★★☆ ああ、なんか久々に「ミステリ」を読んだ。そんな気分。最近はそもそも「ミステリ」というジャンルを読むこと自体が減ったのですが、そんな中でここ数カ月で読んだ「ミステリ」と呼べるのが、『その可能性はすでに考えた』『屋上の道化たち』『危険な…

【感想】『室町無頼』 垣根涼介

★★★☆☆ 期待していたのを100点とするのであれば、70点ぐらいには面白かったです。ただ『光秀の定理』と比べるとやや物足りない感はあり…まあ、明智光秀と言う、戦国の中でもそもそも魅力的な要素を多く持つキャラクターを扱った前作と違って、歴史上では実在…

『聖の青春』 大崎善生

これはまあ簡単ですね。『将棋の子』を読んだらこれも読みたくなちゃった、と言う(笑)。 まあ元々が映画化するこちらに興味がありつつ『将棋の子』を買ったわけで、そりゃ読みたくもなりますよねえ。むしろ順番が逆だろう、って感じ。 そんなわけですので…

【感想】『弁護側の証人』 小泉喜美子

★★★☆☆ うん、まあこんな感じかな。買った時に書いたのがほとんどそのままで、やはり古いミステリはいかに名作と言っても、トリックに驚きを求めちゃダメですね。なのに帯や紹介に「衝撃のラスト」とか「ミステリ史に残る結末」とか書かないでほしいなーとつ…

『熊と踊れ』 アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ

んー、なんで買ったんだっけ(笑)いや、面白そうなんですよ?面白そうなんだけど、買った決め手と言われるとイマイチ自分でもよく分からず…(苦笑)まあ敢えて言うなら、『犬の力』に似たような魅力を感じたことと、ここ最近読んだ海外モノが結構当たりが多…

『深夜食堂 17巻』 安倍夜郎

これ、好きなんですよねえ。落ち着くと言うか、何の気負いもなく安心して読めると言うか。トイレの常備本ですw 元はなぜか嫁が買って来たのですが、いっぺんで嵌まりまして。自分にとってのこういう店を見つけられたら幸せですよね 深夜食堂 17 (ビッグコミ…

『ねらわれた女学校』 古野まほろ

僕は古野まほろも大ファンなのです。100%作者買いするかと言われれば厳密にはそうではないのですが、間違いなく買うのがこの「セーラー服と黙示録シリーズ」と「天帝シリーズ」です。 何が好きって、それはもう独特の文章表現につきます。これは小説でしか…

【感想】『ミスター・メルセデス』 スティーヴン・キング

★★★★☆ なるほど、これがスティーヴン・キングか。さすがですね。いろいろありますが、何よりもとにかく読ませる。その力量はすごいです。 正直に言うと、これを「ミステリ」と呼ぶことには、個人的にはちょっと違和感があります。どちらかと言うと「クライム…

『弁護側の証人』 小泉喜美子

1963年の初出ということなので、僕より10歳以上も年上の作品。一応、それなりのミステリファンを公言しているのに、読んだことがなかったどころか存在を知らなかったのはお恥ずかしい限りです。 文庫で復刻と言うことで、近隣の書店に特設コーナーが設けられ…

『利き蜜師物語 銀蜂の目覚め』 小林栗奈

これは簡単に言うと書店で平積みされていたから…なんですが、たぶん半年前の僕なら買っていなかっただろうと思います。手には取ったろうと思いますが、おそらく買うまでは至らなかったかと。 でも買った。その大きな理由は、【八咫烏シリーズ】の当たりがあ…