本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

【感想】『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人

うーん…
何と言うか、ちょっと期待はずれと言うか、帯や煽り文句で盛り過ぎたと言うか。

もちろん嘘は書いてないんですけど、かなり特徴的な人や部分をピックアップしていて(まあこれもプロモーションとしては当然なんですが)、残念なのは、本当にトんでる感じのエピソードがそんなにないんですよ。
ほんと、帯で取り上げられているところぐらいだし、それも内容をちゃんと読んでしまうとけっこう理解できる理由があったりして、「なんだー、別にそんなに変わってないじゃん」みたいな。

でもまあ、そういう目的で書いたものなのかもしれないです。
天才や変人と思われる人にもちゃんとした理由があって、実は真面目に芸術に取り組んでいるんだよ、と言うことが言いたかったのかも。

でも、なんか期待しちゃったんですよね。
よほど変わった人が出て来て、まったく理解不能だけど凄いことをやっていて、「芸術家だし仕方ないか」と問答無用でねじ伏せられるような感覚を求めちゃってたんでしょうね。

残念ながらそう言う本ではないです。
「芸大生って一見変わってるけど実はちゃんとしてるよ」と言う本。
個人的には、ここが逆であってほしかった。
「芸大生だってちゃんとしてるよ。でもやっぱり変わってるところはあるけどね」と言う方で読みたかったのが正直なところです。

まあ、読む前の期待のしかたを間違えたと言うことかと思います。残念。

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