『将棋の子』 大崎善生
実は僕は将棋ファンでして。
と言っても完全な”見る将”なので、基本的なルールぐらいは知っているものの、定石も戦略も詰め方もまったく分かりません。
「それで将棋見て楽しいのか」と言われるんですが、楽しいんですよね、これが。もちろん、解説付きと言うことが前提ですが。
さすがに解説がないとチンプンカンプンなので、ニコ生なんかで素晴らしいトッププロの方の分かりやすい解説と合わせて見ると、ものすごく魅力的なエンターテインメントだと思います。
とまあそんな浅い将棋ファンの僕にとって、この秋注目している映画があります。それが『聖の青春』。
あの羽生さんと並び称され、将来を嘱望されながらも若くしてお亡くなりになった天才”村山聖”を描いた物語です。
これは将棋ファンには必見ですよね。
そしてこの『聖の青春』の原作となった同名のノンフィクション小説を書かれたのが、この本の作者でもある大崎善生さん。
今回、書店で見かけて手に取ったのですが、新作というわけでもないので、きっと『聖の青春』の映画化に合わせた販促キャンペーンだったのでしょうね。
そんなわけなので、【買った理由】としては、『聖の青春』映画化で将棋熱が上がっていたタイミングで、原作者である大崎さんの本を書店のキャンペーンに載せられてまんまと見つけてしまってお買い上げ、とこういうことになります(笑)。
ものの見事に本屋の思う壺な感じですが、まあ僕のような購書好きにとっては、書店の罠に嵌まるのもそれはそれで幸せなものだったりします。
(大したことない本を売りつけようとする詐欺に近いような販促でなければ)