本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

『昭和元禄落語心中 10巻』 雲田はるこ

最終巻で【買った】の紹介ってどうなのって感じですが、前にも一回ありましたね。
まあここまで買い続けたのは面白かったからだし好きだったからと言うしかないので、もう感想を書いちゃいます。

1巻を手に取った理由までは今となっては覚えていませんが、「落語」を題材にしたマンガなんて描けるのかな、どんな風になっているんだろう、という興味本位が強かったように思います。
正直期待はしていなかったと言うか、まあ読んでみて残念だったら2巻から買わなきゃいいやぐらいの気持ちだったのは間違いないです。
ところが読んでみてビックリ。何とも素晴らしいストーリーの中に、落語の魅力がきっちり正しく詰め込まれているじゃないですか。
まあ僕もそこまでコアな落語ファンと言うほどではないので偉そうには語れないのですが、でも落語を少しでも知っていたら、その本質をコミカライズするのがどれほど難しいことかは何となくイメージできると思うのです。
だからこそ「たぶんムリだろうな」と期待せずに買ったわけで。そしたらもう…

あれがもう5年も前ですか。良いぐらいの期間、良いぐらいの巻数で見事にまとめましたね。
素晴らしい大団円だったと思います。

落語を知らない人が、これを読んで寄席に行きたくなったりすると良いなあ。

昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)

昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)