本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

『書楼弔堂 炎昼』 京極夏彦

これはまあ簡単で、前作が良かったからです。まあ前作が出てから既にけっこう経ってしまっているので、内容とかはもうほとんど忘れてしまっているのですが、「良かった」という印象だけは覚えていまして。 確か、「百鬼夜行シリーズ」に繋がるような人物が出…

【感想】『太陽の棘』 原田マハ

★★★★☆ 良かったなあ…胸に沁みました。 原田さんの得意分野である画家の話なんですが、絵の描写はそれほど出て来ないんですよ。それでも沖縄の画家たちが描いた絵がどれほど素晴らしいものだったかは、なぜか目に浮かぶように分かる。 僕が一番好きなのは、主…

【感想】『聖の青春』 大崎善生

★★★★☆ 素晴らしかったです。もちろん僕が将棋ファンであるという前提がありますので、そうでない方がどれぐらい楽しめるものかは分かりません。小説ではなくノンフィクションルポですし。 でも、それでもこれは素晴らしいと言い切りたい。そんな本でした。村…

『軍靴のバルツァー 9巻』 中島三千恒

これは、Facebookか何かのSNSで繋がっていた知人が「面白い」と書いていたので興味を持って買い始めた、と言うのが最初です。ただ、誰がそれを書いていたのかはもう記憶が曖昧で覚えていないのですが。 で、読んでみたら確かに面白い。絵柄的にはあまり好み…

『ジヴェルニーの食卓』 原田マハ

なんでも何も、ずっと買わなきゃって言ってましたからね。もはや何故買ったかではなく、買ったことのご報告です(笑)。 短編集なので気安く読めると思いますし、また『リーチ先生』より先に読んじゃいそうだなあ(笑) ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫) 作…

【感想】『将棋の子』 大崎善生

★★★★☆ 良かったです。途中、何度も泣きそうになりました。ノンフィクションではありつつも、大崎さんの情緒的な表現は素晴らしいですね。 奨励会と言う、かなり特殊な将棋界独特の世界の中で、夢破れプロ棋士にはなれなかった者たちに焦点を当てた内容。もち…

『アルスラーン戦記 6巻』 荒川弘/田中芳樹

原作小説は僕の世代にドンピシャ…なはずなのですが、実は読んでいません。これは僕自身も不思議で、特に当時はファンタジー小説とか大好きだったはずなのに何故未読なのか…謎です。ただ、アニメは映画館に観に行った記憶がありますね。先にそっちに走ってし…

【感想】『パンゲアの零兆遊戯』 上遠野浩平

★★★☆☆ なるほどなるほど。まあだいたいあらすじとかで想像していた感じの雰囲気でしたね。たぶん、雰囲気的には『ライアーゲーム』が近いんじゃないでしょうか。内容じゃなくて雰囲気ね。 「パンゲア」という頭脳ゲームを中心にストーリーが進むわけですが、…

『太陽の棘』 原田マハ

まだ『リーチ先生』を読めてもいないのに買ってしまいました。そして文庫だし薄いしと言うこともあり、既にこっちを先に読み始めています(笑)。 まあ原田さんだしそれほど多くを語ることもないでしょう。と言うか、『ジヴェルニーの食卓』を早く買えと。 …

【感想】『メビウス1974』 堂場瞬一

★★☆☆☆ これは感想に困るなあ… 小説としては面白かったです。ぐいぐい読ませるし、途中でだれることもなかったし。ただ、主人公に感情移入できない。イヤなやつ過ぎて。 ただ、この「イヤなやつ」の表現も難しいんですよね。物語によく出て来るあからさまな悪…

失意

木村文乃が結婚したということで、しばらく立ち直れないかもしれません…

『QED ~flumen~月夜見』 高田崇史

高田さんはですね、なかなか因縁が深くてですね(笑)。このブログの前にも感想書いたりってことはFacebookやそれ以前はMixiなんかでやってまして。で、もうこのQEDシリーズも長いので、それこそMixiの頃からちょいちょい感想は書いてるんですが、ずーっとだ…

【感想】『夜行』 森見登美彦

★★★☆☆ なるほど、こう来ましたか。これはまいったな。本当に純文学じゃないですか。 いや、まあこんなこと言うと、そもそも「純文学」の定義とかから問題になって来るのですが、僕はごくごく単純に、「娯楽(志向)」か「芸術(志向)」かで判断しています。…

楽園への招待状

ここのところ更新頻度が高いのですが、それには理由がありまして。 読書がね、進んでるんですよ。 そして読書が進んでいることにも理由がありまして、実は数日前から、「Wi-fi環境のないところではスマホゲームをやらない」と決めたんです。 この数年という…

『ハリー・クバート事件』 ジョエル・ディケール

これはですね、何と言ってもあらすじが面白そうなんですよ。買った理由の大半はそこです。 ただ、どうにも不思議なのは、このタイトルをどこかで見た記憶があるんですよね…一瞬、古典ミステリの再販かな?と思ったぐらい。 調べてみると、確かに単行本で出た…

【感想】『虚実妖怪百物語 序・破・急』 京極夏彦

★★★★☆ これはwwいや、面白かったです。本当に言葉そのままの意味で面白かった。3巻組みでしたが一気に読んでしまいました。 帯だったかのどこかに、「京極版妖怪大戦争」と書かれていたので、まあ普通の内容じゃないだろうなとは思ってましたけどこれはw…

『パンゲアの零兆遊戯』 上遠野浩平

上遠野さんとは「ブギー・ポップ」シリーズで出会ったのが最初です。まあデビュー作なので、そう言う意味ではかなり長いお付き合い。デビュー作のタイトル『ブギーポップは笑わない』は、僕の中で個人的に素晴らしいタイトルベスト3に入ると思うぐらい好き…

『レイリ』 室井大資 岩明均

あの岩明均さんが原作と言うことで買いました。理由は純粋にそれだけですし、たぶん出版社の戦略としてもそれ押しでしょうね。帯にも、漫画家名よりも原作者名の方が目立つように出ていましたし。漫画家の方には不憫だなと思いますが、一方で、本を売るため…

『壁の男』 貫井徳郎

最初に手に取った理由は作者です。ただ、貫井さんの本はそれほど多くは読んでいないので作者買いではないですね。手に取ってみて、裏のあらすじとかを読んで、素直に「面白そうだな」と思ったので。 興味のある方はAmazonであらすじを読んでもらえればと思い…

【感想】『黄金(きん)の烏』 阿部智里

★★★★☆ 既に前作の感想時に予告済みですが、素晴らしかったです(笑)。 シリーズ3作目。よくあるパターンとして、そろそろ慣れて来たが故の物足りなさみたいなのが出て来る頃ですが、そう言うのまったくなし。それどころか、展開を見事にこれまでと変えて来…

『リーチ先生』 原田マハ

原田さんの作品は正直に言うと合うものと合わないものがあります。いや、正確に言うと、ものすごくハマるものと、それほどでもないもの、と言うべきか… ようはだいたい素晴らしいんですよ。ただ、中でもとんでもなく面白いものがあるがために、秀作が佳作に…

『絡新婦の理 3巻』 志水アキ・京極夏彦

いやまあ、これも京極さんなのでね、買いますよ(笑)。年貢のような(以下同文)。 冗談はさておき、志水さんとのタッグで描かれているこのシリーズは素晴らしいと思います。原作のイメージを非常に忠実かつ上手に表現されていて、もはや原作も志水さんの描…

『虚実妖怪百物語 序・破・急』 京極夏彦

これはね、京極さんだからね、買いますよ。実は既に読み始めていて、ちょっとおふざけ系の内容みたいですけど、まあそれはそれ。京極さんなら買いです。これはもう年貢みたいなものなので(笑)。京極さんが妖怪を書くなら買う、と。もはや掟に近いですね。 …

【感想】『ヒクイドリ』 古野まほろ

★★★☆☆ 連続まほろ。しかも、初めてのシリーズ外作品。正直に言って、「まあ『天帝』と『セーラー服』以外も一回ぐらい試してみるか。あ、『外田警部』はちょっと例外ね」ぐらいの気持ちで買ったので、あまり期待もしていなかったのは事実です。で、感想とし…

『夜行』 森見登美彦

森見さんはデビュー作からのお付き合い。たぶん全部読んでいるはずです。デビュー作『太陽の塔』を読んだ瞬間に、「ああ、この人は天才(的な変態)だ」と感じてドハマリしました。なので作者買いですね。 以前、文章で憧れるのは浅田次郎と土屋賢二だと書い…

【感想】『ねらわれた女学校』 古野まほろ

★★★★☆ 良かったです。抜群の傑作とまでは言えないでしょうけど、期待を外さない秀作でした。 そもそもこのシリーズの舞台設定自体が、孤島にあるミッション系女子高と言う、まあミステリとしては古典的な要素満載の設定で、しかしそれを古くさくなく読ませる…

『天子蒙塵』 浅田次郎

これはまあ浅田次郎と言うだけで買うのは買うんですが、ついに『蒼穹の昴』シリーズの最新作が出たかと。しかもメインは清王朝最後の皇帝溥儀と、張作霖の息子張学良だそうで、こんなの世界史好き、特に中国史好きにはもうたまらん舞台設定なわけです。さあ…

『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人

タイトルがもう面白そうじゃないですか?こんなの読みたくなるに決まってるでしょ(笑)。 僕の周りにも何人かいますが、芸大出身の人って、やっぱどこかぶっ飛んでる感じなんですよね。良い意味でも悪い意味でも。その中でもきっと突き抜けてぶっ飛んでる天…

『メビウス1974』 堂場瞬一

これは、たぶん数字がこれじゃなかったら買ってなかったと思います。と言うのも、1974年は僕の生まれた年でして。その年に起きた出来事を引きずった人物たちが42年後に再会して…と言うあらすじを見て、なんとなく他人事に思えなくて買ってしまいました。1974…

外道、テレビに出る

先日の『クレイジージャーニー』に宮城さん出てましたね。 絶対この番組向きの人だと思っていたので、先週の予告編を見た時から「やっぱりね!」と、してやったり気分を一人で満喫してましたw とは言え僕も映像で見るのは初めてだったので、こんなにテンシ…