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本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

【感想】『リーチ先生』 原田マハ

感想 小説 オススメ

とても良かったです。
導入から一気に引き込まれ、最後までダレることなく楽しめました。
僕は実際には数日に分けて読みましたが、「一気読みしたくなる本」と言って良いと思います。

そういう謳い文句の本って、多くはサスペンスとかミステリ系が多いと思います。
おそらくは、ハラハラドキドキ展開の良い所でシーン転換とかすることによって、その先を読みたくなる、と言う手法を取っていることが多いのではないかと。
最近読んだ中では、その秀作が『ミスター・メルセデス』かなと。
こちらも素晴らしく面白かったので、その手法が悪いと言いたいわけではないです。
ただ、上手くやらないと、「答をCMの後に回すつまらないクイズ番組」みたいな引きになってしまってシラけるのも確か。

そう言う意味では、本作はまったくそういう内容ではないので、純粋にストーリーの力だけで先を読みたくさせているわけで、これはなかなか凄いことなのではないかと。
ミステリではなくとも、気になってしまう「フリ」のようなものをちらつかせて、「これが分かるのはもう少し先だよ」と引っ張るやり方は安易ですが有効で、逆に言うとそういう構成を取らないと言うことは、常に次の一行を読みたくさせなければいけないわけで、これはもうモロに文章力を要求されますよね。
真っ向勝負でこれが出来る作家さんと言うのは、トップレベルでもそうそう居ないのではないかと思います。

本作で「引き」みたいなのが全く皆無かと言うとそうでもないのですが、敢えて言うなら冒頭の一章がフリで、残りの数百ページをかけて引っ張っていると言えなくもないです。
それでも、フリが最初だけということは、物語の大部分はそうではないわけで。

改めて、作家原田マハの凄さを感じた一冊でした。

問答無用でオススメです。ちょっと分厚いけど(笑)。

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