本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

『3×3EYES 幻獣の森の遭難者 4巻』 高田裕三

サザンは僕の青春なんですよね。「オールスターズ」の方ではなく「アイズ」の方ですが(笑)。

もうかれこれ25年くらい前になりますが、僕がどっぷりオタクだった高校生時代に、一番好きだったと言っても過言ではないマンガが『3×3EYES』です。
当時僕はイラストを描いてアニメ雑誌などに投稿しまくっていたのですが、もうパイちゃんが大好き過ぎて、ほぼ3枚に1枚ぐらいはパイちゃんを描いてましたね。
がっつりオタクですから、他にも好きなマンガやアニメは山ほどあるのですが、それでもかなりの確率でパイちゃんを描いてました。
明らかに僕の青春の1ページを飾っているキャラであり、作品なわけです。

その『サザン』が、最終回から12年の時を経て復活と聞いたら、そんなもん何を置いても買うしかありません。
たとえ1冊2000円したって1巻目は買ったと思います。

で、率直な感想を言うと、当時ほど楽しめてはいません。
これはおそらく作品側にも僕側にも原因があると思います。
客観的に見ても、当時ほど物語としてのクオリティは高くないと思いますし、ストーリーもなんだかちょっとごちゃごちゃしていて、登場人物それぞれが何をどうしたいのかよく分からず混乱する…と言うのが作品側の理由。
そして、僕自身が歳を取ってしまったことで、純粋にこういうファンタジーな世界観を楽しみ切れなくなっていることも大きいと思います。

言い方は良くないかもしれませんが、こういうのって中二病」にどっぷり罹っている方が楽しめるものだと思うんですよ。
僕は本当に深刻な中二病患者でしたから(笑)、だからこそ誰よりも楽しめていたわけで、残念ながらあの幸福な病から現世復帰してしまった今となっては、どうしても楽しめる「深度」に差があるんでしょうね。

出来ることならまたあの幸せな頃に戻りたいですが、四十路を超えてそうも言っていられないのが現実社会の嫌なところです(苦笑)。