『社会人大学人見知り学部 卒業見込』 若林正恭
実は以前から個人的に作者には好感を持ってまして。
もちろんお笑い芸人としての作者しか知らないんですけど、好感を持つに至ったのはお笑いの部分ではなく。
ほとんどの人が知らないと思うんですけど、ツチヤタカユキという人がいましてね。
何をしてる人かと言うと、たぶん今は一般人なんですが、元々は構成作家的なことをやってた人で。
でもたぶん構成作家として働いてた時期は短くて、どちらかと言うとハガキ職人なんですよ。お笑いネタの。
で、この人は本当にすごくて、一般常識的な観点から見ると完全に狂ってる感じにお笑いを極めようとした人で、この人のまあほとんど唯一の理解者がこのオードリーの若林だったらしいんですよ。
僕はとあるWebサイトでこの作者とツチヤタカユキの関係性を知りまして、すごいなと。
ツチヤタカユキの狂いっぷりも凄いけど、それを受け止めて理解して応援できる若林も凄いなと。
そう思ってたら、かのツチヤタカユキがとあるWebメディアで自分の狂いっぷりをさらけ出すようなコラムを始めたので、それをずっと読んでいるんですが、読めば読むほどやはり壊れっぷりがとんでもないし、この人を受け止められるなんて本当にすごい、と改めて思ったんですよね。
で、何が言いたいかと言うと、そんな感じで作者に好感は持ちつつも、彼のことをよくは知らなかったので、エッセイを読むのもいいんじゃないかな、と。
これが一番大きな理由だと思います。