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本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

『屋根をかける人』 門井慶喜

タイトルで惹かれたのが6割、帯のあらすじで3割、作者が1割と言うところでしょうか。
なかなか魅力的なタイトルですし、しかもこれが単純に大工の話とかではなく、外国人建築家の話だと言うことで更に興味が増した感じです。

なぜ「屋根」なのかと言うところが気になりますが、まあこれはたぶん読めば分かるんでしょう。

屋根をかける人

屋根をかける人

 

 

【感想】『リーチ先生』 原田マハ

とても良かったです。
導入から一気に引き込まれ、最後までダレることなく楽しめました。
僕は実際には数日に分けて読みましたが、「一気読みしたくなる本」と言って良いと思います。

そういう謳い文句の本って、多くはサスペンスとかミステリ系が多いと思います。
おそらくは、ハラハラドキドキ展開の良い所でシーン転換とかすることによって、その先を読みたくなる、と言う手法を取っていることが多いのではないかと。
最近読んだ中では、その秀作が『ミスター・メルセデス』かなと。
こちらも素晴らしく面白かったので、その手法が悪いと言いたいわけではないです。
ただ、上手くやらないと、「答をCMの後に回すつまらないクイズ番組」みたいな引きになってしまってシラけるのも確か。

そう言う意味では、本作はまったくそういう内容ではないので、純粋にストーリーの力だけで先を読みたくさせているわけで、これはなかなか凄いことなのではないかと。
ミステリではなくとも、気になってしまう「フリ」のようなものをちらつかせて、「これが分かるのはもう少し先だよ」と引っ張るやり方は安易ですが有効で、逆に言うとそういう構成を取らないと言うことは、常に次の一行を読みたくさせなければいけないわけで、これはもうモロに文章力を要求されますよね。
真っ向勝負でこれが出来る作家さんと言うのは、トップレベルでもそうそう居ないのではないかと思います。

本作で「引き」みたいなのが全く皆無かと言うとそうでもないのですが、敢えて言うなら冒頭の一章がフリで、残りの数百ページをかけて引っ張っていると言えなくもないです。
それでも、フリが最初だけということは、物語の大部分はそうではないわけで。

改めて、作家原田マハの凄さを感じた一冊でした。

問答無用でオススメです。ちょっと分厚いけど(笑)。

book-aok.hatenablog.com

『小説家の姉と』 小路幸也

数か月前に買ったのですが、ここで取り上げるのを忘れていました。
そして、当然と言えば当然なのですが、もはや買った理由を忘れました(笑)。

まあ、小路さんなので、たぶんそれだけで理由の8割ぐらいだとは思うのですけどね。
他にも何かあったような気がするのですが、まったく思い出せません。

装丁やあらすじから、なんとなく『娘の結婚』と似た雰囲気を感じたことは覚えていますが、それが買う理由だったかどうか。
と言うのも、『娘の結婚』は確かにじんわりと来る佳作でしたが、小路さんの他の作品と比べて「ものすごく良かった!」とまでは行かなかったので、それが理由で買ったとは思えないのですよね。

とまあ、忘れたなりにいろいろと引っ張ってみましたが(笑)、忘れたものは忘れたのでどうしようもないです。
作者買いと言うことにしておいてください(苦笑)。

小説家の姉と

小説家の姉と

 

 

鬼が笑う話

最近、ちょっと本を買うペースが停滞気味で更新が滞っております。
それなら感想を書けば良いんですけど、まあそもそも「感想をちゃんと書くのがしんどい」と言う理由で始めたブログなので(笑)、まあそっちは書ける頻度で書けば良いかなと。
まあ、それでもだいぶ頑張って書いているので、たぶん読了してさえいれば9割は感想も書いていると思います。

そもそもこんなに続くと思ってませんでしたし、よくやってるな自分、と言う気持ち。
ブログの最長継続記録を更新中です。
これまではだいたい初めて数週間がせいぜいで、1ヶ月以上もったことがなかったので。
なかなか頑張ったなあ、と2016年の自分を褒めたいと思います(笑)。

さて、そんな感じで結構がんばったおかげで今年はブログを開設した3月以降の本のデータがだいたい揃っているので、年明けに総括をしてみたいと思っています。
とは言え、あくまでも「本を買った理由」を書くブログなので、その主旨に添うと、感想とかじゃないと思うんですよね。

と言うことで今考えているのが、

・2016年【タイトルが良かった】ベスト3
・2016年【装丁が良かった】ベスト3
・2016年【帯が良かった】ベスト3

とかです。
内容はまったく考慮しません。なので読んでみてつまらなかったと思う本でも、上記の点が大きく買う理由になった本ならランクインすると思います。

あとは、【良い書店ベスト3】とか【誇大広告ワースト3】とかも考えていますが、一応オマケ的に感想として良かった本もまとめようかとは思います。
あくまでオマケ的に(笑)。

他にも思いついたら追加して更新の数を稼ごうかと思っていますが、年末年始はまた欲しい本がどっさり出る可能性もあるので、年明けすぐではなく、更新が滞りそうな頃を狙って投下しますw

今年もあと2週間。
年末商戦でどれぐらい素敵な本と出会えるのか楽しみです。

【感想】『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』 二宮敦人

うーん…
何と言うか、ちょっと期待はずれと言うか、帯や煽り文句で盛り過ぎたと言うか。

もちろん嘘は書いてないんですけど、かなり特徴的な人や部分をピックアップしていて(まあこれもプロモーションとしては当然なんですが)、残念なのは、本当にトんでる感じのエピソードがそんなにないんですよ。
ほんと、帯で取り上げられているところぐらいだし、それも内容をちゃんと読んでしまうとけっこう理解できる理由があったりして、「なんだー、別にそんなに変わってないじゃん」みたいな。

でもまあ、そういう目的で書いたものなのかもしれないです。
天才や変人と思われる人にもちゃんとした理由があって、実は真面目に芸術に取り組んでいるんだよ、と言うことが言いたかったのかも。

でも、なんか期待しちゃったんですよね。
よほど変わった人が出て来て、まったく理解不能だけど凄いことをやっていて、「芸術家だし仕方ないか」と問答無用でねじ伏せられるような感覚を求めちゃってたんでしょうね。

残念ながらそう言う本ではないです。
「芸大生って一見変わってるけど実はちゃんとしてるよ」と言う本。
個人的には、ここが逆であってほしかった。
「芸大生だってちゃんとしてるよ。でもやっぱり変わってるところはあるけどね」と言う方で読みたかったのが正直なところです。

まあ、読む前の期待のしかたを間違えたと言うことかと思います。残念。

book-aok.hatenablog.com

『天子蒙塵 第二巻』 浅田次郎

まあ、続き物なのでそりゃ買いますよね。
まだ1巻を読んでないんですがw

いや、でもこれは計画的なものでして。
だって内容忘れるもの。絶対。
まあ既に発刊予定は出ていたので、先日の京極さんの例ほど時間が空かないことは分かっていましたけどね。
ただ、3巻以降がいつになるかはまだ発表されていないので、そうなるとちょっと待ちきれないかなあ…と。
今のところ、正月辺りに読もうかなと目論んでおります。

天子蒙塵 第二巻

天子蒙塵 第二巻

 

 

【感想】『書楼弔堂 炎昼』 京極夏彦

★☆☆

ふーむ。そうか、こんな感じの話だったっけかw
とまあ、完全に前作の記憶がすっ飛んでいて、おそらく100%楽しめなかったんじゃないかと思いますが、それでも面白かったのはさすがです。

それにしても、京極さんの本を読む時はよく思うんですが、続編が出る時に前作を思い出したくても、気軽に読める厚さじゃないんですよねえ。
けっこう期間が空いて続編が出ることが多いので、ただでさえ忘れやすい僕なんかは覚えてるわけがなくて復習したいんですが…
『ルー=ガルー』なんて確か10年空いてたはず。そんなもん、誰だって覚えてないわww

何と言うか、こういう時にこそ「前作のあらすじ」みたいなのが必要だし重宝だと思うんですけど、あんまり見ないですよね。
もちろん3行でまとめろとは言いませんけど、せめて数ページ使って自然に前作を振り返ってもらえると、楽しめる度合いが増えると思うのですが…
まあ、書店や版元的には、このタイミングで前作も抱合せて再販しようというような目論見もあったりするでしょうし、そう言う目線では新規の購買意欲を削ぐ可能性もあるんでしょう。
僕も営業的なお仕事をやってますからそう言うのはよく分かります。

でもね、何と言うか、京極さんに限らず、小説はもっと過去の読者に優しくしても良いように思うのですよ。
だって、マンガみたいに気軽に読み返せないじゃないですか。
そもそも前作が気に入って続編も買うってことは、優良顧客なわけで。
その優良顧客に作品を充分に楽しんでもらうための工夫って、もっとあるような気がするんですよね。
そうすることで、もっと満足して次に繋がると思うのですが…

「好きなんだったら内容覚えてるでしょ」
「覚えてないなら読み直せば良いでしょ」
「手元にないならもう一度買えば良いでしょ。はい文庫版」

みたいな突き放し方をされてるように思えてなんとも言えない気分になることがよくあります。

ああ、作品の感想とは違うところに行っちゃいました(苦笑)。
とても面白かったのですが、たぶん前作を覚えていたらもっと面白かったのではないかと思いますので、その分だけ残念な気持ち、と言うことで。