本を買った理由を書いて行くブログ

読書が好きだけど感想や書評を書くのはちょっとしんどいし続かない、と言うずぼらな性格の愛書家が、「なぜこの本を買いたくなったのか」という理由だけを淡々と綴るブログ。たまに雑記も。

『MIX 10巻』 あだち充

まだここで書いていなかったのが不思議なのですが、あだち先生は僕の永遠の青春バイブルなので、問答無用で買い続けるというシステムになっております(笑)。

ただでさえそういうオートメーション購入機能が備わっている上に、これはあの名作『タッチ』の26年後の明青学園野球部を描いたものなんですから、僕ら南ちゃん世代のおっさんにとってはもうこれ以上ないおっさんホイホイなわけでして。

今作から連載が月刊誌に移りまして、あだち先生の体調面の負担は軽くなったでしょうからそれはファンとしても喜ばしいことなのですが、やはり新刊が出るまでの間隔が長いのが、やむを得ないとは言えつらい。
週刊誌ならもう倍以上話が進んでいるはずなのになー、と思うとやきもきしますが、楽しみが長く続くと思って耐えましょう。
まだ主人公たちは1年生ですから、あだち先生のパターンからして、作中時間であと2年は楽しめるはず。

タッちゃんや南ちゃんには出て来てほしい気持ちと、興醒めしそうで出さないでほしい気持ちがあるのですが、西村はいい感じに出て来ているし、新田とか今後どうなんだろ…と、おっさんらしい楽しみ方をして行きたいと思います。

MIX 10 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

MIX 10 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 

 

そろそろ限界

まずい。

なんとかれこれ2週間近くも本屋に行っていません。
そろそろ禁断症状が出て来ました。

読む本はまだまだ山ほどありますし、その内のけっこうな割合で辞書並みに分厚い本があるので読書には事欠かないのですが、僕は一定期間本屋に行かないとダメになる体質なのです。
だから「無人島に何か一つだけ持って行けるなら?」と言う質問には、問答無用で「本屋」と答えます。それも大規模なやつ。
八重洲ブックセンターか新宿紀伊国屋か渋谷のBook1stのどれかでお願いします。

とにかく禁断症状で手足がプルプルして来たので、今日は絶対に本屋に寄って帰ろうと思います。

それだけ。

『亜人 9巻』 桜井画門

これはですね、実は書店で最初に見かけた時は買うのをやめたんですよ。
何となくですが、それほど面白くないような気がして。
まあ最近の書店は立ち読みもできないので、ほとんど表紙だけの印象だったと思いますけど。

ただ、その後、ネットなんかで結構評判になっているのを知りまして、たまたまネットカフェに行った際にちょっと読んでみたんですよね。
その時に既にもう5巻か6巻ぐらいまで出ていたと思うのですが、面白くてそこまで一気読み。
なんだよー、もっと早く買っとけば良かったよー、と後悔したのでした。

と言うわけで、それ以降は買い続けていますので、これはもう純粋に作品として面白かったから買ってる感じですね。
僕は書店でのインスピレーションで本を買うタイプなので、こういう理由は珍しいです。普通はこうだと思うんですけど(笑)。

亜人(9) (アフタヌーンKC)

亜人(9) (アフタヌーンKC)

 

 

『ノー・ガンズ・ライフ 4巻』 カラスマタスク

これはもう設定勝ちですね。
「頭が銃」と言う、それだけ聞いたら何を言ってるか分からないトンデモ設定のくせに、物語はえらくまともなハードボイルドだから困ります(笑)。
よく覚えていませんが、この「頭が銃」という設定だけで買った気がします。
だって無茶苦茶でしょうw
なのに絵はかなり上手いしシリアスタッチだし、表紙のデザインはかっこいいんですよ。
そのギャップにやられましたよね。
そして読んだら面白いし。

ちょっと話がややこしく複雑になり過ぎて行ってるような気がしないでもないですが、とにかく面白いことは間違いないです。
オススメ。

ノー・ガンズ・ライフ 4 (ヤングジャンプコミックス)

ノー・ガンズ・ライフ 4 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

『ベアゲルター 3巻』 沙村広明

前にも書いた通り沙村さんは作者買いリストの一人。
なので特にこの作品だからと言う理由はありません。
何ならストーリーもだいぶ忘れてしまっているぐらいですw

なんだっけな、よく分からんけどやけに強いねーちゃんたちと怪しげな島に行ってなんやかんやする話だっけか。
↑けっこう本気で思い出しながら書いたのですが、これだとなんかエロゲのあらすじみたいですね(笑)。

まあそんな感じで、前巻を読み直してから読もうかと思います。

ベアゲルター(3) (シリウスKC)

ベアゲルター(3) (シリウスKC)

 

 

【感想】『壁の男』 貫井徳郎

★☆

良かったです。
でもこれ、ミステリじゃないですね。
いや、確かに帯にもどこにも「ミステリ」とは書いていないんですよ。
でも作者が貫井さんだし、あらすじにもなんか「謎が明かされていく」みたいな表現があるし、そしたらミステリだと思うじゃないですか。ねえ。

まあ、「謎」はあるので広義ではミステリと読んでも間違いないのでしょうけど、いわゆるミステリ作品を期待して読むと肩すかしだろうとは思います。
純粋に小説として良かったですけどね。

ただ、良かったんですけど、なんかちょっとモヤモヤが残る部分もあり。
物語自体が大きくいくつかに分かれた構成になっているのですけど、そのすべてで少しずつモヤっとしたところが残っているんですよね。
これは書くとネタバレになっちゃいそうなのでデリケートなんですが、物語の大半が、ルポライターが主人公の人生を探って行くところに焦点を当てていて、少しずつそれが見えて来るのですが、最後の最後でちょっとぼかされている感じ。
たぶんこれは意図的なんだろうと思うのですが、僕はこういうのが苦手でして…
100のうち80ぐらいまでは書いたんだから、あとの20はもうだいたい想像もつくだろうし、読者それぞれの想像に任せます、的な。
僕はこの20が気になっちゃって仕方ないタイプなんですよね。
なので、想像はついてもスッキリしないんですよ。しかも今回はあんまり想像もつかず(笑)。

確かに「皆まで言うのは野暮」ということもあるのでしょうけど、分からないとモヤモヤするのはどうしようもないので…
まあ僕のような野暮天でなければ、逆にそう言う引き方が感動を呼ぶこともあるのでしょうし、これはあくまでも個人の問題なんでしょうね。

ただ、そんな風にモヤモヤが残っていて気持ち悪いと感じるにも拘わらず、小説として「良かった」と思えるのは逆にすごい。
それだけ素晴らしい物語だったと言うことかと思います。

book-aok.hatenablog.com

【感想】『QED ~flumen~月夜見』 高田崇史

やはりと言うかなんと言うか、読む前に思っていた通りの感想。
詳しくは「買った」を参照ww


…ってこれで終わるのはさすがにアレなのですが、いやもうほんと何なんでしょうね、この人との関係性はw
分かってるんですよ。こういう感想になるの。分かってるのに何故か買ってしまうんですよ。
だからある意味では、ものすごく嵌まった中毒状態なのかもしれないです。

例によって例のごとくの展開で、関係ないのに周りで殺人事件が起こって、でも別に事件とかには興味なくて寺社仏閣や神仏の話をしていたらいつの間にか事件解決しちゃいましたあらあらじゃあ酒でも飲みましょうか、みたいな感じ。
(嘘じゃないよ、ほんとにそんな感じなんだもの!)

とは言えシリーズももう20作に近くなり、探偵でも警察でもない同一人物たちの周りで毎度毎度殺人事件が起こるとか言う時点で現実的ではなく、なかばマンガのような軽いノリで読むべきなのかもしれません。
それならそれで全体的に面白おかしくしちゃってくれれば良いんですが、マジメなのかそうでないのかが分からない設定なんで、どっち側から読めば良いのか立ち位置が定められなくて気持ち悪いんですよね。

あと、致命的なのは、個人的に主人公の語り口が嫌い
特に毎回必ず出て来る、「奈々くんは、●●について知っているかい?」ってやつ。
あれね、リアルに自分が言われたら絶対カチンと来るw
もうその後の話を聞かないレベル。
これもですね、世間とズレた勘違いキャラで笑えるような描き方をされているなら良いのですけど、そういう感じでもないし…

端的に言うと、「どう読めば良いのか分からない」と言うのが結論なんですよ。19作も読んどいて(笑)。

まあそんなわけで、今回もこれまでとほぼ同様な感想になりましたが、今度こそ本当に次は買わないようにしたいと思います。
ただこの流れを18回繰り返しているのでまったく自信がありませんw
文中に変なクスリでも混ざってるんじゃないかと思うぐらい謎ですが……と冗談で書いて、作者は薬剤師だったことを思い出しました。まさか……(なんでやねん)